□ News 2010/02/25
文部科学省「量子ビーム基盤技術開発プログラム」
シンポジウム開催

平成22年2月25日(木)、東京丸の内で、文部科学省 高エネルギー加速器研究機構主催の、「文部科学省量子ビーム基盤技術開発プログラムシンポジウム」を開催いたしました。文部科学省では、「量子ビーム」の将来性に着目し、「先端技術」のキーテクノロジーの一つと位置づけ、平成20年度より、「文部科学省量子ビーム基盤技術開発プログラム」を実施しています。このプログラムは、ネットワー ク型の研究拠点を構築して、量子科学技術分野のシーズと産業界等のニーズとの融合を図り、新たな知見を創出すことで、国際競争力を強化することを目的としています。
今回のシンポジウムは、プログラムの参加機関が一堂に会し、研究概要及び研究成果を公開することを目的として開催されたものです。各研究課題の代表者による研究成果報告の他に、特別講演として原子力機構基礎研究センターの旗野センター長からは、量子ビーム研究における現状とその応用に関して講演をして頂き、先端加速器科学推進協議会の有馬事務局長からは、産学官連携に関して講演をして頂きました。
大学や研究機関からの研究者に加えて、一般の方の参加者も含め、約90名の方に参加いただき、盛会に終わりました。
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SCHEDULE
10:00−10:10 開式の辞、拠点事業全体の説明
井上 信 (京都大学 名誉教授、量子ビーム基盤技術開発プログラム プログラムディレクター)
10:10−10:20 主催者挨拶
高谷 浩樹 (文部科学省 研究振興局 基礎基盤研究課 量子放射線研究推進室長)
高崎 史彦 (高エネルギー加速器研究機構 理事)
10:20−11:10 「超伝導加速による次世代小型高輝度光子ビーム源の開発」
浦川 順治 (高エネルギー加速器研究機構 加速器研究施設 教授)
11:10−12:10 特別講演「荷電粒子およびフォトンと物質との相互作用
−基礎研究の現状とその応用・社会との接点−」
籏野 嘉彦 (日本原子力研究開発機構 先端基礎研究センター長)
12:10−13:40 昼食

13:40−14:20 「リング型光源とレーザーを用いた光発生とその応用」
加藤 政博 (自然科学研究機構 分子科学研究所 教授)
14:20−15:00 「軟X線の高速偏光制御による機能性材料の探究と創製」
雨宮 健太 (高エネルギー加速器研究機構 物質構造科学研究所 准教授)
15:00−16:00 特別講演「先端加速器が創る新しい産官学連携のかたち」
有馬 雅人 (先端加速器科学技術推進協議会 事務局長)
16:00−16:20 休憩

16:20−17:00 「多様なイオンによる高精度自在な照射技術の開発」
神谷 富裕 (日本原子力研究開発機構 高崎量子応用研究所 ビーム技術開発課長)
17:00−17:40 「中性子ビーム利用高度化技術の開発」
加倉井 和久 (日本原子力研究開発機構 量子ビーム応用研究部門 副部門長)
17:40−18:00 閉式の辞
平井 康晴(佐賀県立九州シンクロトロン光研究センター 副所長、
量子ビーム基盤技術開発プログラム プログラムオフィサー)

発表内容