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「量子ビーム基盤技術開発プログラム」のご紹介
「量子ビーム」とは、光量子、イオン、電子、中性子、中間子、ニュートリノなどのビームの総称です。これらのビームは、加速器や高出力レーザー装置、原子炉施設などでつくられますが、そのエネルギーや波長領域は非常に広い範囲に及んでいます。
このような量子ビームに係る技術は、ビームを発生させ、これを制御する技術の高度化に伴って近年大きく発展してきており、基礎から応用に至るまでの幅広い分野で活用されてきている基盤技術です。このため、国として、量子ビームの研究開発を戦略的・積極的に推進するとともに、次世代の量子ビーム技術を担う若手研究者の育成をはかることが必要とされています。そこで文部科学省では、平成20年度より「量子ビーム基盤技術開発プログラム」を開始しました。
本プログラムでは、基盤技術としての量子ビーム技術の発展と普及をはかるために、「汎用性・革新性と応用性が広く、5年程度で実現可能な量子ビーム技術に係る研究テーマ」について、「オールジャパンの体制でネットワーク研究体制を構築しながら研究開発を行う」ことを目的としています。
本プログラムの「次世代ビーム技術開発課題」では、将来的な加速器開発に役立つ基幹技術の構築に向けた革新的な加速器技術などの要素技術の開発を行います。また、「高度化ビーム技術開発課題」では、新たな量子ビーム利用の基盤技術の構築に向けた汎用性の高いビームライン技術などの要素技術の開発を実施します。